さて、今回は少し前に観に行った映画になってしまいますが
「DESTINY 鎌倉ものがたり」
について書きたいと思います。
この作品は、「ALWAYS 三丁目の夕日」を手掛けた山崎貴監督作品で、堺雅人さん・高畑充希さんの歳の差夫婦の、妖怪や魔物たちとの不思議でちょっぴりダークな鎌倉での生活が、コミカルに書かれた心温まる作品です。
舞台は鎌倉。ミステリー作家の堺雅人さん演じる一色正和に嫁いできた高畑充希さん演じる亜紀子は、鎌倉で新婚生活を始める。しかしそこは、妖怪や魔物、「人ならざるもの」が人間と一緒に暮らす不思議な場所だった。亜紀子はそんな鎌倉での生活に驚きを隠せなかったが、いろんな妖怪や魔物、時には死神や貧乏神とも出会い、鎌倉での生活に馴染んでいく。しかし、そんな穏やかな二人の生活に魔の手が忍び寄る…。
この物語の登場人物は皆優しい人ばかりで、優しい気持ちになれる作品でした。この物語のキーワードは現世とあの世です。自分が死んだ後の黄泉の国、そこに行くにはどうするのか、行ったら皆どうなるのかが憶測ではあるけど、こうなったらいいなというのがファンタジー要素たっぷりで描かれています。黄泉の国へ行くのに、実際の江の電を使ってるのがまた素敵でした♪
正和の父親と母親のエピソードもとても素敵でした。お陰で正和は長い間勘違いしたまま過ごしていましたが、あんな風にいつまでも一組の男と女として、ラブラブしていたいなと思いました(笑)
そして忘れちゃいけないのが劇中にちょいちょい登場する妖怪たち…特にオススメは、独眼坊です。めっっっっっちゃくちゃ可愛いんです。是非とも我が家にもお越しいただきたいくらい可愛いんですよ。終盤に出てくる亜紀子と正和を引き離そうとする天頭鬼はちょっと…いや、でもあれだけ亜紀子を思う気持ちはスゴいと思いますけど、ただやはりしつこい男は嫌われると思うんですよね(笑)

そして映像がとってもキレイでした。特に黄泉の国は、見ててとてもワクワクしましたね。黄泉の国は人の見る目によって世界を変えるんです。私の目にはどんな風に映るんでしょうか…見てみたいな!躍動感もとても素敵に表現されていました。亜紀子が天頭鬼に黄泉の国へ連れていかれ正和は亜紀子を取り戻すために黄泉の国へ行き、天頭鬼と戦うことになります。そして絶体絶命の時、貧乏神様から貰ったお椀が、乗り物に姿を変え空を飛んで逃げるんですが、迫力満点でした!
そしてこの映画の見所は、DESTINYの意味ですね。天頭鬼と対峙したときに、亜紀子と正和が何度生まれ変わっても必ずお互いを見つけ、結ばれてるということを伝えられます。そしてエンドクレジットと一緒に映される置物。あれは大昔の二人の姿と天頭鬼なんです。そしてあの置物は1度だけ亜紀子が手に取ったやつなんですよね。前世の記憶が少し残ってたのかと思うとロマンチックですね♪
そしてエンドクレジットに流れる宇多田ヒカルさんの「あなた」がとてもぴったりでした。
夫婦愛・大切な人を守りたいという想いを、そこまで重く表現せず自然に描かれていて、とても観やすかったです。

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